よろずや余之助ロゴ 余之助の独り言ロゴ
トップページへ移動
余之助の概要へ移動
こだわり商品へ移動
イベント案内へ移動
このページのロゴ
アクセスへ移動
関連リンクへ移動

<<<<<<<< 左大臣助平(スケヒラ)の悩み「娘の返事」>>>>>>>>

 助平には娘が2人いること、既に広く諸人に知れたるところである。
 両人共々、人前での立ち居振る舞いにおいて、一見氏育ち良き娘に写るようである。しかしこれが実はとんでもない曲者なのである。

 先ずもって上の娘には常に一枚上手を取られ、助平最早まともに太刀打ちでき得る状況下にはない。つい先だっても「隣国の音曲を学ぶべき要を覚えん。ついては旅の費えを助けるべし。結果吾の大人(タイジン)なるを見るであろうこと確実なるべし。」との半ば脅迫じみたる言動に大枚貢がされ、結果、キムチと海苔と似非ヴィトンなる土産を掴まされ、成長の欠片らしきもの微塵たりとも見出すこともできぬ、彼女の姿見せつけられたばかりである。

 ところが、最近下の娘にも少々異変を覚え、助平なにやら背筋のうすら寒くなる思いと共に、時折頻尿感にさえ襲われるようだ。
 その娘、世間知らずの厚顔無恥であるところは、親の子故、致仕方なきところであろう。しかしながら母親にしてみれば、そう簡単に諦める訳にはゆかぬらしい。斯かる恥部を補うべく、なんとか人様並みに、何処ぞ然るべき所に片付けんと必死になるは、やはり母なる者の悲しさか。

 奥方の何事も根気よく娘に教え込もうと必死の姿、助平ひじ枕しつつ、夢うつつの体にて、見るともなく何気なく眺めておると、・・・?。母の教えに従い、その都度娘の「ふーん」なる返事。
 何度目かの「ふーん」の返事に助平なにやら違和感覚え、改めて娘の様子観察するに、その「ふーん」の発せられる場所、実は口ではなく、なんと尻から発しているではないか。
 これにはさすがの助平、驚き呆れ、やがてうな垂れ、寝たふり、空鼾。

 「親の因果か、はたまた先代の因果か、何れにせよ何とも末恐ろしき娘よ。」
 助平、娘の屁返事なるもの、奥方に気付かれぬようただただ必死に祈るのみ。

トップページに戻る

(C)Copyright 2002-2003 Yorozuya Yonosuke All Rights Reserved.